【システムトレードのススメ】~システム化できる裁量とは?~

◎システムトレードってなに?

『システムトレード(シストレ)』とは、「自動売買システム」のことです。

あらかじめて決めておいたルール、条件に従って機械的・継続的にトレードをするシステムです。

つまり、自分で操作する必要がなく、システムの判断でトレードが”自動”で行われるということです。

反対に、自分で判断、操作して”手動”で行うトレードを『裁量トレード』といいます。

システムが判断し自動でエントリー!!

 システムトレードって勝てるの?

トレーダーが負けてしまう一番の理由が『感情』によるものです。

重要な局面で入り込む「希望的観測」や「臆病さ」といった人間的な感情に阻まれ、メンタルを崩してしまい、トレードの手法やリズムを維持できない、判断が狂っていくのです。つまり「感情との戦い」を制することが、トレードに勝つための条件といえるのです。

その点、システムトレードはどうでしょう?あらかじめ決められたプログラムに従って自動でトレードが行われるのですから、そこに感情の入り込む余地はありません。

感情に左右されることのないシステムトレードを行えば、トレードにおける『感情面』の問題は克服しているのと同じことです。

つまり負ける原因を潰している状態だといえます。

 ◎システムトレードのメリット

システムトレードには大きく分けて3つのメリットがあるといえます。

人為的なミスが減る

私たちは人間ですから、100%完璧というわけにはいきません。

体調や精神状態、時間的拘束様々な要因や、その時々のコンディションによって私たちのパフォーマンスには幅やブレが生じます。

そうすると、必ずどこかで大小かかわらずミスを犯す時があります。

・見ているチャートと、エントリーする通貨ペアを間違えてしまった。

・判定時刻を間違えてエントリーしてしまった。

・金額の桁を間違えてエントリーしてしまった。

どれもありがちなミスです。

普段の裁量トレードの勝率8割だったなら、こういったミスを0にすることで勝率は9割まであがるかもしれません。

また、こうした手法やロジックとは別の要因である些細なミスで負けることで、メンタルが崩れて感情的になってしまうのです。



本当だったら勝てていたのに…!!!

~メンタルブレイク「悔しさ」の心理~

仮に1万円でトレードをしていた場合、本来なら勝利して口座に1万円増えているはずなのに、逆に1万円減っているわけです。

合わせて2万円も損した感覚になります。同じ負けでも、普通に負けるより倍も損した気分ですよね。

これほど悔しいことはありません。

「悔しい」と感じてしまった時点でもう正常なトレードはできません。必ず取り返そうと無理なトレードをしてしまいます。

こういった『ミス』が破滅へのトリガーとなってしまうことが多いです。

ミスによる勝率の低下と、感情による破滅へのキッカケを回避できるのがシステムトレードなのです。

チャートに張り付く必要がない

システムトレードは24時間相場を見張り、条件がそろったタイミングでエントリーします。

つまり、チャートを見ていなくてもシステムが勝手にトレードしてくれるのです。

兼業トレーダーで、限られた時間の中、必死にチャートとにらめっこして、チャンスが来るのを今か今かと待ち構えたりしている方はいませんか?

体調がわるかったり、眠たいのを我慢して必死に画面の前に張り付いている方はいませんか?

システムトレードは、

あなたが寝ている間でも、テレビを見ている間でも、仕事をしている間でも、

外でランチをしている時でも、バカンスを楽しんでいる間でさえも、

淡々と機械的に、決められたルールに則って、ブレずにトレードを繰り返してくれるのです。

トレードのために拘束される時間も無くなるし、トレードのために精神をすり減らす必要もなくなるのです。

時間的拘束から解放され、健康的で自由な生活を送ることができます。

また、システムトレードならチャンスを見逃すこともなくなります。

ここに来たらエントリーしようと思っていたポイントをうっかり見逃してしまい、エントリーしていたら勝てていた。なんて場面よくありますよね。

システムトレードならそんな心配はありません。機械的に、確実にエントリーしてくれます。

そのおかげで、見逃してしまった『悔しさ』とも無縁でいられるのです。

上述のとおり、この『悔しさ』がトレードを狂わせる大きな原因となるので、システムによる24時間監視体制が、また1つ破滅へのトリガーを回避することとなります。

感情的にならない

上述のとおり、トレーダーが負けてしまう一番の理由が『感情』によるものです。

システムトレードはプログラム故に感情はありません。エントリーの根拠は論理のみ。

プラグラムされた条件でただひたすらに機械的にトレードを繰り返します。そのトレードにミスも失敗もありません。

したがって、何度も説明した破滅へのトリガーとなる『悔しさ』を感じることもないのです。

システムトレード化できる手法とは

システムトレードがいいのはわかったけど、

具体的にどんな手法ならシステムトレード化できるの?

インジケーターを利用した手法

インジケーターとは相場の中の様々な情報をグラフへと視覚化してトレードをサポートするためのツールです。

“グラフ”として表示されるので、インジケーターとはそれぞれが指定した数値を計算式に当てはめているのです。

インジケーターが取得する期間やレートの値は、人間のようにその時々で微妙にズレたり変わったりすることはありません。固定値なのです。

したがって、判断の元となるものが「インジケーター=数値」ならば、簡単にプログラムを組んでシステム化できてしまうわけです。

サインツールを利用した手法

サインツールを利用して、サインが表示された時のみに裁量でトレードするスタイルの場合、

その裁量の部分すらもシステム化できる場合があります。

例えば、裁量で下記の判断をしている場合

サインツールに+でおこなう『裁量判断』

1.指標のタイミングではエントリーをしない

2.ローソク足の動きが激しいときはエントリーをしない

3.一方的なトレンドが出ている時に逆張りエントリーをしない

4.上位足の方向に沿ったエントリーしかしない

5.他通貨の相関を見て判断

以下のデータを取得することで解決します。

『裁量判断』を『自動化』させることができるデータ

1.指標が確認できるサイトのデータ

2.ローソク足の5秒間で動いたレートのデータ

3.連続して出現した陽/陰線の本数のデータ

4.上位足のトレンド(移動平均線等)のデータ

5.各通貨のレートと、その差のデータ

サインツールの条件と重ねて設定してしまえば、すべて自動化できてしまいます。

ラインやチャートパターンを使った手法

高安値のデータを取得すれば高安値に自動でラインを引いてエントリーすることも可能です。

また↓の画像のようなタイミングでエントリーすることも可能です。

①と②のレートとPipsの差を取得することで、③のタイミングでエントリーすることも可能です。

システムトレードを利用するには

プログラミングができる方は自分で作れてしまいます。

しかし、プログラミングの知識がない方たちは、フリーのエンジニアにお願いすれば、1~5万円程度でこちらが指定した条件でエントリーするシステムトレードをプログラムしてもらえます。

勝率の高い手法を持っていて、かつ、それが自動化できるような手法だったなら、自動化するべきです。

◎まとめ

システムトレードにすることで、ミスは減り、メンタルを崩す可能性をカット、時間的拘束から解放され、心身共に健やか過ごせるわけですから、やらない手はないです。

注意

ただ、やはりバイナリーオプションで高い勝率を突き詰めるならば、システムには置き換えることが難しいぐらいの細かい目線が必要になります。

常に微調整しながら、複数の条件や環境を照らし合わせて、総合的な判断をするような手法がを極められるなら、それが一番強いでしょう。

しかし!!

ミリ単位の水平ラインの調整や、直近の値動きや波形によって条件が変わってくるような『明確なルール付けが難しい』手法以外は、システム化することが可能です。

逆に細かい目線を必要としない、よくある手法は全てシステム化することが出来ます。

現在システム化できる手法で裁量トレードをしているのなら

システムトレードに切り替えることをおススメします。

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