第六章:ランダムウォークの中に見える光

前回の章では、チャートを見て大口トレーダーの動きを予想する必要があるという内容で終わっていたと思います。

今回はその続きになりますが、皆さんはチャートを見たことがありますでしょうか?

あると答えた方で、実際にチャート分析を行ったにも関わらず、トレードで負けてしまった方は、こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

「相場なんて所詮ランダムで動いているだけで、未来の動きを予想する事なんて不可能」

結論からいうと、この考えは間違ってはいませんが、正解でもありません。

まず相場は予想するものではありません。

長期の場合は経済情勢などを鑑みて予想する事もありますが、バイナリーのような短期トレードで予想をしていては、ただのギャンブルになります。

ではどうするか。。。

正解は予想ではなく「予測」をします。

「予想」は主観的な考えに基づいて未来を想像することで、「予測」は客観的な根拠に基づいて未来を推し量ることです。

相場がこの先どう動くかを予想するのではなく、過去の動きと照らし合わせて未来の動きを予測するのです。

相場がこの先どう動くかを、いくら考えても分かるはずがありません。

しかし過去にどのような動きをしていたかなら分かります。

つまり現在の相場と似たようなパターンで動いている過去の相場を探せば、今回もそれと似たような動きをする可能性が高いという事で、未来の相場を予測する事が出来ます。

この過去のパターンを分析した上で、トレードを行う条件等をルール決めしていくと、それが”手法”となります。

こうやってトレード手法は作られていくのです。

そして肝心なのは、全ての動きを予測する必要はないという事です。

相場は24時間動いているので(証券会社などにより異なる)その中で一部だけでも動きを予測出来でば、そこでトレードをすれば勝てます。

もっと具体的にいうと、1つの手法で全ての相場を読む事は不可能です。

その手法が使える相場、使えない相場があるので、使えない相場の場合は未来の動きを予測出来ないでしょう。

この時に、相場はランダムに動いていると思ってしまうかもしれませんが、手法とマッチしない相場であればそう捉えていても問題ありません。

ランダムに動ていないと思う相場(自分の手法とマッチする相場)の時だけトレードをすればいいのです。

ではマッチする相場とは、どういった相場でしょうか?

ここで前回の章で解説した、大口トレーダーと小口トレーダーの話を思い出してみてください。

チャートを見る上で、細かいノイズは無視して構いません。

画像のような動きは小口トレーダーによるノイズです。

相場のハッキリとした分かりやすい動きを意識して見てください。

それが大口トレーダーの動きです。

大口トレーダーの動きの中で、自分の手法とマッチする相場を探していきます。

さて、ここまで解説を読んできた皆さん、お疲れ様です。

これからの章ではいよいよ、独自の手法について触れていきますが、その前に少し大衆心理について補足しておきたい事があるので、補足後に手法解説の方をやっていきます。

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