第五章:大衆心理で相場の未来を予測する
ここまでの章では、(マーチン、勝率、資金管理、相関)とバイナリーをやる上で知っておきたい知識を解説してきました。
この章では実際にチャートを見てトレードする上で、「何を意識しながらトレードを行えば勝てるのか」について解説していきたいと思います。
相場の未来(今から上下どちらに動くのか)を予測する為には、まず初めに相場が何を元に動いているのかを知る必要があります。
特定の通貨を買いたい人が多ければその通貨は上がり、売りたい人が多ければ下がる、これぐらいは既に皆さん理解されていると思いますが、ここで1つ気になるポイントがありませんか?
多くの人(大衆)が売り買いしたい方向に相場が動くのだとすれば、多くの投資家(FXトレーダー等)は投資で勝てる気がしますよね。
ですが実際はFXトレーダーの9割は負けているそうです。
つまり大衆が売り買いしたい方向に相場が動く=大衆が予想した方向に相場が動くという訳ではありません。
ではどういった状況の時に大衆は売り買いしたくなるのでしょうか?
それは相場が大きく動いた時です。
例えば大口投資家が、とある通貨に大量の買いを入れたとします。
すると相場は少しだけ上昇します。
そしてその少し上昇した相場を見た小口の投資家達が、その上昇の動きに乗っかろうと更に買いを入れます。
これをイナゴといいます。
これにより相場は大きく上昇します。
更に元々売りを入れていた投資家達が、相場が上昇、つまり予想していた方向とは逆に動いた事により、損切せざるを得なくなり、その損切により相場が更に上昇します。
こうやって相場は動いていくので、相場を動かしているのは一部の優秀なトレーダー(大口投資家)であり、小口の初心者等はこの動きに乗せられているだけなので、最初の損切で負ける、上手く上昇の動きに乗れたとしても、利確のタイミングがわからずに負ける。
勝ったとしても利確が早すぎて大した利益を掴めずに、次のトレードで予想した方向とは逆に動いて負ける何てことも珍しくありません。
話がそれましたが、つまり相場を動かしているのは大口トレーダーです。
小口の初心者は好き勝手に売りや買いを行いますが、その取引が相場に与える影響は微々たるものなので、それを予測しても仕方ありませんし、人それぞれバラバラの動きをするので、予測する事も不可能です。
相場の未来を予測するには、大口トレーダーの動きを意識しながら、それに追従する大衆の心理を読み解く必要があります。
では大口トレーダーは何を根拠にトレードを行うのでしょうか?
1つは経済情勢ですよね。
通貨を発行する国の経済に不安材料があれば、その国の通貨を売りたくなり、逆に期待が高まれば、買いたくなり相場は上がるでしょう。
こういった経済情勢から相場の動きを予測する行為を、ファンダメンタルズ分析と言います。
そしてもう1つは、過去のチャートを分析してそれに基づく投資判断を行う。
これをテクニカル分析と言います。
バイナリーで使うのは、このテクニカル分析です。
ファンダメンタルズ分析は、長期的な目線での話なので、バイナリーのように数分後という、超短期を予測する必要があるトレードでは役に立ちません。
バイナリーで勝つためには、テクニカル分析を行い、チャートから大口トレーダーの動きを確認しましょう。
長くなってきたので、この続きは次の章に書きます。
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