第三章:賭金について

今回はバイナリーオプションをやる上での、お勧めの賭金について書いていきます。

皆さんはバイナリーの賭金について、何か自分なりのルールがありますでしょうか?

もしない場合は、何かしらのルールを作ることをお勧めします。

というのもバイナリーで負けている人に共通しているのが、毎回賭金がバラバラな事です。

「今回は何となく勝てそうだから賭金上げるか~」

「負けが続いて資金が減ってきたから賭金を下げよう」

みたいな事をやっていて、勝てている人を見たことがないです。

では具体的にどんなルールを作ればいいのでしょうか?

お勧めは賭金の固定化です。

賭金について考える時に必ず出てくるのが、複利の話だと思います。

確かに複利の力を使えばかなりのスピードでお金を増やせますが、それは上手くいった場合の話であって、複利を使い資金の〇〇%で賭けようみたいな変動型の賭金にすると、非常に資金管理がやりづらくなりそれが結果的に負けに繋がります。

例えば賭金5万円で、賭金の3倍(15万円)の残高を入れてスタートしたとします。

仮にペイアウトが2倍とすると、3回勝てばもう残高は30万円になります。

残高30万円で5万円を賭けた場合、最初に15万円で5万円を賭けた場合に比べて、リスクは2分の1まで下がりました。

しかし仮に残高の30%という複利を使っていた場合、3回勝って残高が増えたとしても、ずっとその増えた額の30%を使っているので、リスクは最初にトレードした時から変わっていません。

残高を固定化するとトレードして資金が増えていけばいくほど、リスクの少ないトレードが出来るようになるので、大きなリスクを取るのは最初だけでいいというメリットがあります。

もちろん複利を使った場合でも、ある程度資金が増えたら複利の割合を減らすといった対策も出来るかもしれません。

しかしそれは複利での運用が上手くいった場合の話です。

例えば自動売買なんかで本当に勝率が安定しているのなら、複利の力を使うのもありかもしれませんが、人間が手動で取引する場合ミスも発生します。

毎回同じ勝率のポイントを狙えるとは限らないでしょう。

また単純なミストレード(判定時間の選択ミス等)をして負ける事もあるでしょう。

そんな感じで自分の意図しない負けが発生すると、メンタルがやられます。

そしてそれが原因で更なる負けに繋がる事もあります。

賭金を固定していた場合、多少負けてもそこまで資金が減ることはないですが、複利の場合は大きな金額を失う事になりますので、ある程度資金が増えて複利の割合を減らせるようになる前に、資金が底をついてまた最初からスタートとなる人が多いのではないかと考えます。

但し複利を全く使わないとなると、最初からある程度の元金がある人でないと厳しいでしょうから、多少複利を使うのは問題ないと考えています。

具体的には1ヶ月に1回ぐらいの長いスパンで、固定させた賭金を上げる。

そしてまた1ヶ月後に更に上げる。

といった感じで複利を使うのが、一番お勧めのやり方です。

そして次に気になるのは、勝率に合わせて賭金を変動させる場合だと思います。

結論からいうと、これについても変動はさせずに賭金を固定させるべきだと考えています。

まずバイナリーで負けている人は、自分の使っている手法の勝率をしっかりと理解していない場合が多いです。

もちろんある程度感覚的なもので、この手法は勝率が高そうみたいなのはあると思いますが、それが本当に正しいとは限りません。

また仮に本当に勝率が高かったとしても、負ける時もあるでしょう。

勝率が低く賭金を少なく設定しているトレードで勝てたのに、その後に入った勝率が高く賭金を多めに設定しているトレードで負けたから、その週のトータル収支がマイナスになった。

こんな事があれば複利の時と同じくメンタルがやられます。

そもそも勝率が高いとわかっている手法があるのであれば、それだけを使ってトレードすれば十分です。

わざわざ賭金を下げて勝率の低い手法と併用しなくても、十分に稼いでいけます。

仮にその勝率の高い手法が、本数が少なかったとしても、勝率が高いのであれば賭金を上げる事で、1本1本の利益を高くすればいいだけです。

必要な元金についても、勝率の低い手法に比べて少なく済むと思いますので、そこで浮いた分の元金で賭金を上げればいいのではないでしょうか。

これまでの内容をまとめると

複利を使うより、賭金を固定させる方がリスクの少ないトレードが出来る。

リスクの高いトレードを続けていると、ミストレード等でメンタルがやられた時に大きな損失を招くことになり、その損失により更にメンタルが崩れリカバリーが効かなくなる可能性がある。

1ヶ月に1回ぐらいのペースで複利を使い、賭金を上げるのがお勧め。

勝率の高い手法と低い手法を併用して使うぐらいなら、勝率の高い手法だけに絞り賭金を上げた方が、メンタルも安定して勝ちやすくなる。

という事になります。

如何でしたでしょうか?

早くお金を増やしたいから複利を使う。

早くお金を増やしたいから、沢山トレードするために、多少賭金を下げてでも勝率の低い手法を使う。

どれも目的は早くお金を増やしたいという所から来ていると思いますが、急がば回れという言葉があるように、下手に色々とやるよりもリスクを抑えたトレードをしている方が、結果的に早くお金が増えていく場合が多いので、皆さんも早くお金を増やしたい気持ちをぐっとこらえて、誠実なトレードを心掛けてみるのはどうでしょうか。

賭金については以上となります。

次はもっと踏み込んで、チャート分析に必要なトレーダーの集団心理について話していこうと思います。

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