第七章:結局胴元が一番儲かるように作られてる
大衆心理の話をした時に、FXトレーダーを例に出しましたが、バイナリートレーダーを例に出さなかったのには理由があります。
それはバイナリーオプションはユーザーが負ける前提で作られていて、トレード情報は市場に流れていないからです。
市場に流れていないので、バイナリーでいくらトレードを行ったとしても、それが相場に影響を与える事はありません。
言い換えると、バイナリートレーダーの売買が元になり相場が変動する事はないので、バイナリートレーダーの動きを考慮して相場を予想する必要はありません。
バイナリーの取引画面に出ているデータは全て、バイナリーの運営元とユーザーの間で完結しているので、ユーザーが勝てばバイナリー会社は損をし、ユーザーが負ければ、ユーザーの賭けた金額はバイナリー会社の利益となります。
これをDD方式と呼びます。
一部のFX会社(特に日本のFX会社に多い)では、これと同じような形態を採用している所が多いです。
対してNDD方式といって、ユーザーの注文をそのまま市場に流す会社もあります。
これをNDD方式と呼び、この方式でトレードした注文は市場に影響を与えます。
この場合、証券会社はスプレッドといって、売買した金額の数%を手数料として貰う事で利益を得ています。
話を戻しますが、バイナリー会社はDD方式を採用しているので、ユーザーを負けさせた方が儲かります。
もっと言うと、勝つユーザーが多くなりすぎると、破綻して運営が成り立たなくなります。
なのであの手この手を使って、バイナリー会社はユーザーを負けさせようとしてきます。
少し例を上げると、例えば隠れスプレッドです。
通常のスプレッドではなく”隠れ”という部分がポイントです。
これは第二章でも少し触れましたが、スプレッドがあることを明記せずに、分かりづらくしているので、エントリーした後にスプレッドに気づく事も多いです。
上のレートの部分を見て、他の満期のレートと比較すれば、スプレッドの存在に気付く事は可能ですが、毎回スプレッドが出ている訳でもないですし、エントリーを急いでいる場合は、そこまで計算する余裕がない事もあるでしょう。
他にも
30秒取引など、小口トレーダーのノイズが多すぎて、明らかに予測が不可能な満期のシステムを採用している。
ペイアウトが2倍ではない
同値を負け扱いにしている
大きくレートが動いた場合は約定を拒否する(最近は大きく動かなくても拒否する事があります)
約定を数秒遅らせて、意図しないポイントでポジションを持たせる
このように1つ1つは些細なことのように見えますが、こういったシステムを取り入れる事で、適当にトレードした場合の勝率を50%より低くし、負けるユーザーを増やしています。
ではバイナリーで勝つことは出来ないのでしょうか?
そんな事はありません。安心してください!
色々と小細工をしているバイナリー業者ですが、1つだけまともなルールがあります。
それはレートの取得先を独自のものではなく、外部(FXCM社)のデータから取得している事です。
これにより、自分がエントリーした方向と逆にレートを操作されて負けるみたいな、明らかにやってはいけない事をされる心配はありません。
そして幸いな事に?バイナリーの新規アカウント開設者は年々増加しており、新規で入ってきたトレーダー達がどんどん負けてくれているので、バイナリー会社は勝っているユーザーに利益の一部を渡しても、問題なく運営を維持できるぐらいの儲けはあるようです。
という事でバイナリー会社がどれだけ小細工をしてきても、FXCM社のレートだけは嘘をつかないので、安心してバイナリートレードを楽しみましょう!
そして相場を動かしているのは、超短期勢でしかもDD方式のバイナリートレーダーではなく、大口のFXトレーダーなので、その人達が何を考えトレードしてるのかを意識しながらやっていく必要があります。
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