IBパートナーの皆様、平素よりお世話になっております。
これまではあまり口出しせずに紹介者の意向に任せていましたが、グループの投稿を見ていると予想以上にFX初心者の参加が多いようなので、少しだけ前提知識を共有させて頂きます。
先ず自動売買で一番重要なのは過去の結果です。過去の結果を見れば、実際にお金を入れた時に今後どのような結果になるかはある程度予想が出来ます。
当ツールは、過去のデータを全て公開していますが、恐らくそれを確認してから始めている人は殆どおらず、一時的な上振れ利益や、IB報酬が上乗せされた紹介者の口座推移を見て、変な幻想を頂きスタートしている方が大半だと見受けられます。
本当は公式サイトに記載のデータを隅々まで見てくれと言いたい所ですが、とりあえずいくつか重要な部分をまとめてみました。
- 勝率
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過去16年で74%(つまり去年夏~冬にかけて勝率8割以上を記録していたのは、明らかに勝ちすぎです。勝ちすぎた勝率は確率の収束と共に元に戻ります。またこれはあくまで全体の平均であり、一部の年では勝率が6割まで下がっています)
- 増減率
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当ツールがリスクリワード1:1(損切と利確が同じ幅)で動作するのは、スプレッドが狭い国内口座限定です。海外口座の場合は、その高いスプレッドに耐える為にリスクリワードの比率が変わり、所謂コツコツドカンの状態になりますが、当然この状態でも勝てるように設計されています。
但しコツコツドカンなので、負ける時は大きく減ります。 - 17年負けなしは単利だけ
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ハイリスクは過去17年で4回、スタンダードは2回破綻しています。
17年連続で勝ち続けているのは、単利運用だけです。またこのサイクルは各個人が投資をスタートしてから、4年に1回という頻度ではないことにも注意が必要です。
正確なタイミングは予測不能ですが、例えば4年に1回の頻度で破綻していたロジックを3年目に突入した段階で使い始めて、1年後に破綻した場合、その個人に取っては1年しかもたなかったように見えるでしょうが、ロジックとしては4年に1回という正常なサイクルを維持している事になります。 - EUR/AUDのロジックの方が負けている
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EUR/AUDは高スプレッド耐性のロジックの為、海外口座でも国内口座と同様に、リスクリワードの比率を小さくしています。
その為コツコツドカンにはなりづらいですが、当然勝率も下がります。
あくまで下がるのは勝率だけで、トータル収益はプラスになるように設計されています。 - 利回り
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ハイリスクで回した場合、一部の年で元金の40倍、70倍など爆益を記録している事もあります。去年も1年通してやってた方はかなりの爆益でした。
但しこれはあくまで偶然調子が良かっただけでハイリスクで回して元金が10倍を超えたのは7回。
元金が2~3倍の年が5回
全く利益が出ずに元金が1~3割減った年が2回です。
元金が何十倍にもなるのが、当たり前と思ってやっていると期待通りにならない事があります。
期待値とロジックの破壊
少額の元金を振替、出金、入金と頻繁に操作している方も多いですが、上記データはあくまで1年ずっと同じ元金で複利運用した場合のデータであり、途中で元金を変更することは、ロジックそのものを破壊する行為であることも認識しておく必要があります。
例えば勝率7割で10回に3回負けるロジックがあったとして、その3回の負けがどのタイミングで来るかは予測不能です。
いきなり序盤で来る可能性もあれば、均等に分散する可能性、最後に連続で来る可能性もあります。
常に一定の元金でやっていれば、どのタイミングで負けが来ても勝率が50%を超えている限り損益はプラスになりますが、頻繁に元金を変更して、負ける日の前日に入金した、勝った日の前日に出金した等の場合は、勝率が高くてもトータル損益はマイナスになります。
複利変更も同じです。ずっと同じ複利で回すことでロジックが機能するのであり、手動で変更していた場合どんなロジックを使っていても関係なく、変更したタイミング次第、運任せの投資になります。
自分で操作したいのであれば、裁量トレードを行うべきで、自動売買を使う必要はありません。
裁量×自動売買は、完全放置で勝てない自動売買に対する言い訳として作られた言葉です。